見つけておねがい見つけないで

幸福は証明できない

時間を気にせず玉ねぎを炒めたい

一日の中で、大量の玉ねぎを炒めている時間にいちばん充実感を感じる。仕事の数倍は有益で価値のあることをしてると思えて心が落ち着く。今のところ玉ねぎ炒めのストックだけが、ちょうどいい塩梅で昨日と今日と明日をゆるやかにつないでくれている。守りた…

【感想】「ブルーピリオド」しんどさの正体は嫉妬である

2020年にマンガ大賞を受賞した巷で話題の「ブルーピリオド」を週末に全巻読んだ。ネタバレしない程度に感想を書く。ブルーピリオドのGoogleのサジェストに「しんどい」とかまず主人公が持ち合わせている器用さや、世間に対して妙に達観しているところが、自…

東京事変が地上波で「落日」を歌う

彼らは王道を歩いている喜ばしいこと、私も精進します

傘を広げテレビをつける

「音楽を聴いて元気になるとかそういうのママ全然わかんない」 何歳だったか忘れたけど、聞いた当初は、なんつう隠な発言、そんなんだから私はいつも流行りについていけなくて学校でいい感じに過ごせないんだよやめてくれ、と思った。けれど大人になって、徐…

幼い私が憧れるもの

私生活は順調だが、たまに眠れなくて、そういうときはだいたい頭の中に根拠のない不安が渦巻いている。お腹が空いてるのかもしれないと思って、お茶漬けやパンを食べる。寒いと余計に不安になるから、背中の高い位置にカイロを貼る。 世間では自粛という言葉…

悲しい時はすぐに泣く

悲しい時は存分に、涙が枯れるまで泣いたほうがいい。予定も仕事もキャンセルして、家で大声をあげて、頭が痛くなるまで泣くのがいい。我慢しているうちに悲しみが悲しみとすら認識できない彼方にいってしまうと厄介で、手がつけられない化け物になって襲っ…

今日も明日も、働くことははたして無味か

私にとって仕事とは、日々の生活と借金返済、少しの贅沢と親孝行という夢を叶えるための手段でしかない。 仕事を通して成長したいとか世の中に貢献したいと思っていないし、サラリーマンの出世競争に興味はない。出世した先で石油王と同じくらいの待遇が手に…

正直であること

みんなパワフルに生きててなんだかすごいや。秋だっていうのに。感心するばかり。私はというとエネルギーが枯れ果てていて、人と関わることも億劫な日々が続いてます。すべてを季節の変わり目のせいにしていたけれど、時の流れは早いのね。もう十月も半ばに…

午前四時、環状六号線、ひとり

或る人はこう言う。 「そんなものはない」 「考えちゃいけない」 「見つかるはずないんだから」 例えば、本質。例えば、個性。例えば、生きる意味。あとは正しさ。どれもはっきりしないもので、それが何かと定義した瞬間、消えてしまうような概念たち。ない…

「頑張ったね」

ちょっと震えて匂いを嗅いだら甘そうな汗 「頑張ったね」 止まってもいいのかな?きょろきょろした 速度を落として歩きながら考える。 今まで言われたことがなかったかもしれない、 いや、昨日も言われたかもしれない。心に留まらなかっただけで。 距離感の…

くっ、息ができない

それは一瞬の出来事で、くっと、引きつられたように息が吸えなくなった。次にすぐ喉のあたりに焼けるような痛みを感じた。洗顔ネットを使って作った手のひらいっぱいの泡をこすりつけて顔を洗ってるときに、口の辺りについた泡の雲を飲み込んでしまったのだ…

風の匂いに敵うものなんてない、たとえ言葉をもってしても

調子が悪い時はたいがい「愛」「正しさ」「概念」「教育」などおよそ実体のないものについて考えている。それらに何かしらの定義をつけたくて、言葉を探して思考を巡らせている。今もそうだ。だいたい何も生まない。そういうことか!と目から鱗が落ちる事実…

エモいで終わりじゃダサいしな

一昨日、書き始めた物語が、今度こそ完結しそうで密かに興奮している。だから今夜もこの時間まで眠れなかった。 自分が過ごす現在と向きあって正直な文章を書けば、あとちゃんと人に伝わるように書けば、最後まで書き切れるという確信。私が書こうとしてるの…

欲望と商業と

大学で商学部を選んだことを長いこと後悔していた。興味がわかないくらいならまだしも「商業活動が嫌いなんだ」と、入学してから気づいたとき、これはやっちまったな、と愕然とした。商業が嫌いっていうこれまたざっくりした表現しかできなくて、これは己の…

言葉が入ってくるのも心が動かされるのもしんどい日

今日は暗い気分なのでそのまま暗い感じでいきます。なんかね、言葉やら映像やら音やら光やら、ありとあらゆる情報や現象がもう、しんどいっていうときがたまにあります。それが今。 理由があるときもあれば、ないときもある。不機嫌とも違くて、ただただ無為…

雑音は雑音でいいのでは?

行き交う人の表情を見ること、職場や家族など近しい関係の人から発される言葉を聞くこと、そのすべてに返報していたわけではないのに、毎日、毎日、そういった活動にかなり多くのエネルギーを投入していたと気づいた。自分の周りに「他者」の気配があるだけ…

宮沢賢治は語呂がいい

自分の中にまだ外に放出させて余るほどの蓄積がないことを当然のように捉えて未来を楽しめるようになりたい。もし何か書くとするなら、生きる方に向かってグラデーションを重ねたい。 たったいまは国語教師の女がピアニストに恋をしてほしくて、その女は音と…

オンラインMTGで自分の顔ばかり見てしまう人に5分でできる映える化粧を伝授しよう【画像はない】

リモートワークが続いている。 取材や打ち合わせをオンラインで行うことも増えているけれど、自分の顔がPC画面に映ると、そればかり気にしてしまって(自意識過剰)ダメだ。集中できない。 「初めまして」の挨拶がオンラインなのはもう苦行でしかない。ぽけ…

たけのこごはんを作ろう!(後編)

相変わらず映えないタイトルをつけることに定評がある。 さあ、たけのこの下茹でが済んだよ!メインイベントが終わっちゃったね。 じゃーん。 まっさらの姿。皮を剥いたら意外と素朴な色をしている。「スーパーで年中見かけるたけのこ」色でほっとした。料理…

たけのこごはんを作ろう!(前編)

暇を持て余しているというより、人に会う必要がなくなりとても元気があるので、台所に立つ気力が生まれている。 昨日スーパーに行って、たけのこを丸々一個買ってきた。水煮ではなく、下茹でからお家でやってみることにしよう。おいしいたけのこごはんになれ…

文章があまりうまくない編集者は本を携えて修行に出ることにした

「わかりやすい文章を書こうと思って書いている人より、わかりやすくなってしまう人の方が多いんじゃないか……だとしたらわかりやすい言葉を使えないわたしの手癖は希釈してはならない個性なのでは?」なんて甘えたことを呟きながら、だらだら文章を書き綴っ…

ワニの死に便乗したとか

この文章は、以下文章に対する返歌だと思ってほしい。 note.com 上記文章で書かれている、事の経緯を簡単にまとめると、「話題になっていたワニが死んだとき、Twitterで『ワニを追悼するイラスト』をあげたら叩かれた」って話だ。 人の感情は人のもの このワ…

東京事変の再生ライブツアー『ニュースフラッシュ』に赴く愛好家のコーディネートをまとめてみた

東京事変 Live Tour 2O2O 『ニュースフラッシュ』がスタートしましたね。わたしはすべてのチケット抽選で外れてしまったので、閏日はひたすらTwitterに張りついて、ライブ会場の様子や物販列の進捗状況をウォッチしていました。 特殊開発グッズの詳細は…

もしかしてこれが(アダルト)……?

最近読んでいる本と、たまたま流れてきたツイートと、リアルで考えていて言語化できたこと(現状に「満足している」状態ってもしかしていまのこの気持ち!?)を、忘れないようにメモしておく。 『「空気」の研究』山本 七平 著 最近読んでいる本。詳細はま…

会うことすらもままならない

高校の卒業式当日か、卒業式を控えた数日前に、現代国語の先生がこんなことを言っていた。 「あなたたちは卒業するということがどういうことか、考えたことがありますか。卒業したらこの校舎に通えなくなる、通わせてくださいと頼んだとしてももう通えません…

2020年はスーパースターと脇役をいったりきたりしてみたい

スーパースターになる一瞬に怯えず、脇役を喜んで引き受ける

24才のわたしが死ななくてよかった

コートも脱がずベッドの上に座り文章を書いている。筆記具をもちノートを広げるよりも手軽に。 頭がフリーズしてしまった。この一年は振り返りたくもない。泣いているか絶望しているか無気力でいるか、ほとんどどれかだった気がする。最後の最後だけちょっと…

ないもの探しが特技の悪魔を振り払ったとき、人は

悪魔の証明とは、証明不可能なこと、証明するのがとても困難なことを悪魔に喩えたものをいう。 では証明できないものとはなにか。 それはあるものが「ない」という事実だ。目の前に消しゴムがあるか、ないかといった単純な例なら別だが、宇宙人がいるかいな…

愛について高尚なことを語る前に

一度悪くなったものが「治る」までにはかなりのエネルギーを使うらしい。 通常の、良くも悪くもない状態を維持するのに使うくらいのエネルギー量では、悪くなったものを治すことはできない。そのうち治るかな?と思って様子を見ていても、よくない状態が維持…

金原ひとみ著『アタラクシア』埋まらない穴を抱えてみんな生きてる

金原ひとみの長編小説『アタラクシア』を読んだら、他人に対して言葉を尽くすことの意味を深掘りたくなったので書きました