見つけておねがい見つけないで

幸福は証明できない

ハンガーラックに雑多に並ぶ、君たち衣類に名前をつけたいほど愛しているのに

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もしかしたら私の部屋にある衣類たちが私の大事な血圧を奪っているのかもしれないと思い至った。フランス人は服を10着しか持たないらしいけど、私も服を10着にしたら、やる気がみなぎる、エネルギー値の高い人間になれる

 


でしょうか?

 

だいたい私の小部屋にはどれくらいの衣類があるんでしょ。

ああ、だるい。数えたくない。把握するのもイヤ。

頭止まる。血圧バイバイ。まぶた降りてくる。

 

ベッドの目の前にあるハンガーラックに掛かっている洋服たちよ、ねんねの時間だ。

 

左から順に、

ユニクロで買った白の上着

ルミネエストの地下1Fで買った、きなり色のロングガウン・春夏用

ルミネエストの1階で買った、ロングコート・真冬に着ていた

ルミネエストの地下1Fで買ったスプリングコート

オフィスカジュアルの代表みたいなお店で買ったピンクのロングカーディガン

ユニクロで買ったグレーのロングカーディガン

ユニクロで買った半袖のワンピース

ウールのスカートが一着だけかかっているスカートハンガー

暗めのネイビースーツの上着

スーツ屋さんで買った黒のトレンチコート

スーツ屋さんで買ったベージュのトレンチコート。よく就活生が着てるやつ。

パーティーに羽織っていく黒のショール

パーティーに着ていったドレス

 

これでもまだ全体の2割くらい。リストアップした時点で、頭の機能が一部止まりはじめた気がする。で、ここからどうしたらいいんだっけ。眠い。洋服たち、みんなの性格とか特徴とかまとめたくなっちゃうな。

 

雑に扱ってようがなんだろうがモノに愛着はある。お洋服も然り。

でもどこまでいっても、自分自身に対する愛着は今のところ生まれていない。

私からずっと逃げていたい。受容から遠ざかっていく。

なんでもない人生。貧乏くせえ身なり。受け入れてたまるかって、拒否してるのが分かる。自分から逃げるとか、正直「意味わかんない」表現のひとつだったけど、最近ようやくその意味が感覚的に掴めつつある。

 

それでもやっぱり好きだから、好きでいたいから期待しちゃうの? 何か待ってんの?期待に応えないならもういいよって見限りつつも、自分とは離れられないから仕方なく付き合い続けているのだろうか。

 

衣類が整理整頓できない自分と、この世に転がる白とも黒ともつかない関係性を重ねて思案してしまう。

 

結局、洋服たちは整理整頓できてない。